ハーレー ショベルヘッド S&Sのチョッパーカスタム

HARLEY-DAVIDSON S&S SHOVELHEAD
RISE ENGINEERING

February 15th, 2017

委ねるか否か
一貫の分岐点

ショークオリティのクリーンなカスタムから色褪せたB級スタイルまで、受けた注文に忠実な味付けで応えるライズエンジニアリング。今回のリジッドショベルはエイジング加工を用い、乗り込んだ風合いを持つ一台にメイクしている。

「お客さんがリジッドに乗りたいということで始まったカスタムです。要望はスプリンガーフォークとリジッドでも乗りやすいこと、あとはタンクを低めに取り付けるといった程度。他はほぼお任せで作らせてもらっています」

ハーレー ショベルヘッド S&Sのチョッパーカスタム

クレバーなオーナーだ。旨い寿司屋では下手に注文するよりオススメで握ってもらった方が良いに決まってる。腕のある職人を前に多弁は無用。最低限の希望で、想像を超える品が目の前に出されるのを肌感覚で理解しているのだろう。

ハーレー ショベルヘッド S&Sのチョッパーカスタム

リジッドでも乗りやすくというテーマに、代表の中田さんはシートの厚みを調整することで対応。ちょうど腰に当たる部位にクッション材を多く使い、シート全体の雰囲気を損なうことなく成形。ヤレたマシン全体のスタイルと絶妙なボリューム感が、見事なマッチングを見せている。

ハーレー ショベルヘッド S&Sのチョッパーカスタム

そしてその箇所がこのチョッパーのハイライトで、タンクとシート、シッシーバーの長さという3つのセクションのバランスを取るのに苦心したと言う。勿論、どれかひとつではなく、あくまで3つを均衡させなければ氏の描く理想的なフォルムは入手出来ない。低くマウントしたタンク、程よい肉厚のハイバックシート、ハンドル高よりわずかに長い左右非対称のシッシーバーは、検討を重ねた末の解答である。

ハーレー ショベルヘッド S&Sのチョッパーカスタム

考え抜かれたと言ったら大袈裟だが、ポッと出のショップがなんとなく時流のスタイルを手掛けたのとは訳が違う。それは全体のバランスのみならず、加工箇所ひとつ取っても明らかで、例えばフロントのマフラーである。既製品のSパイプを使うものの、現在手に入るものはアーリータイプがほとんど。しかしこのチョッパーはコーンタイプだから、そのままではエンジン側との口が合わないわけだ。そこで角度を合わせるためにマフラーを切って微調整を繰り返すのだが、その跡は確実な仕事をもって処理されているのが分かる。

ハーレー ショベルヘッド S&Sのチョッパーカスタム

前後19/16インチのホイールリムはクロームとブラックで色を外し、タイヤもオールステートとファイアストンで違う銘柄を選択。ステンのハンドルは輝き過ぎないよう七分のポリッシュに留め、メインの外装も当然、同色ではなく青と赤の色違いのエイジングだ。いわば、『敢えて』のチョッパー。長崎の大海で育った店主がオススメで握った一台である。

HARLEY-DAVIDSON S&S SHOVELHEAD DETAIL WORK

ハーレー ショベルヘッド S&Sのハンドル

HANDLE

ハイトを抑えたライザー一体のハンドルはステンでワンオフ。全体の雰囲気に合わせ七分ポリッシュとされる。

ハーレー ショベルヘッド S&Sのガスタンク

GAS TANK

汎用のピーナッツタンクを加工。コックと取り付け位置を変えてローマウント。エイジングペイントが個性だ。

ハーレー ショベルヘッド S&Sのオープンプライマリー

OPEN PRIMARY

荒々しい印象を与えるオープンプライマリーにはガード一体のステップを装着。ミッドハイの乗車姿勢となる。

ハーレー ショベルヘッド S&Sのシート

SEAT

リジッドフレームでもストレスを感じないように程良い肉厚を確保したハイバックシート。デザインも秀逸だ。

ハーレー ショベルヘッド S&Sのマフラー

MUFFLER

マフラーは既製品のSパイプを流用加工。サイレンサーには当時物のスーペリア製トランペットをセット。

ハーレー ショベルヘッド S&Sのシッシーバー

SISSY BAR

非対称が好きだと語る氏は、シッシーバーをご覧の形状にフィニッシュ。長さは吟味の上で行き着いたサイズだ。

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