ハーレー パンヘッドのカスタム1965年

HARLEY-DAVIDSON PANHEAD 1965
KURUMAZAKASHITA MOTOCYCLE

August 23rd, 2016

狙いすまして物にする
トリプル受賞のファンタジー

その年の一年を締め括るに相応しいワールドワイドなカスタムの祭典、ホットロッドカスタムショー。2015年の同イベントにおける車坂下モトサイクルの躍進は目を見張るものがあった。

エキセントリック・モーターサイクルとのジョイントワークスでのヤマハDT250カスタムは、Best Motorcycle Domesticを受賞。そして今回の1965年式パンヘッドは、Vibes Magazine’s Pick、Free Kustom Cycle, Spain’s Pick、Coker Tires’ Pickのトリプル受賞を果たしたのである。

ハーレー パンヘッドのカスタム1965年

ホットロッドカスタムショーでは通常、ひとつのアワードの獲得さえ困難とされるのに、並みいる強豪を押し退け2台もの受賞である。しかも、ビルダー野呂さんによれば、最初からオーナーの希望もありアワードを狙いにいったマシンだと言う。狙って取れるほど甘くはないカスタムショーにおいての体現に、もはや言葉が見つからない。

このマシンのポイントは、『シングルダウンチューブ』と『アルミの外装』である。ダブルではなくシングルチューブとすることで独自性を打ち立て、アルミの外装で他の出展車両を引き離し一気に独走態勢に突入。そもそも一枚のアルミ板から外装をすべて作るとなれば、その手間隙は推して知るべし。しかも、ご覧のクオリティでメイクされたのでは、ライバルたちが離された距離を縮めることはかなり難しい。

ハーレー パンヘッドのカスタム1965年

ひと言で表現すれば、ファンタジー。そのため、実際にショーで反応を見るまではどちらに転ぶか野呂さん自身も半信半疑だったそうだ。

「今回はファンタジー系(笑)。『おっ、良いね、新しいね』って認められればOKだけど、見たことがないものって評価されない場合もある。そっちにいったら終わりだと思った。でも、誰が見ても驚くバイク、凄いって言われるバイクは譲れなかった。これだけアワードを狙いにいったバイクは今までに無いんじゃないかな」

ハーレー パンヘッドのカスタム1965年

外装が最大の見せ場だが、色とメタルのバランスに最後の最後まで悩んだそうだ。なにせ、車坂下モトサイクルと並行してペイントファクトリー、『レーザーズペイント』も運営する野呂さんである。色へのこだわりも半端ではない。そして悩み抜いた末に、深みのあるネイビーカラーでいくことにした。と、同時に、タンク横に描いてもらうカスタムペインターは瞬時にPOTS DESIGNが浮かんだ。これまで幾度も仕事を共にした信頼できるパートナーである。

「もうポッツ君しかいないと思ったからロッドショー前に来てもらってそっから作業。で、やっぱりこっちの本気って伝わるからさ。お互いデザインを出し合って、じゃあこの雰囲気でいこうって。そして、そこからまた着地点を見付けて描いてもらった」

ハーレー パンヘッドのカスタム1965年

一枚板から変貌を遂げたアルミ外装に、深みのあるネイビーカラー。そして、そこに入るPOTS DESIGNのカスタムペイント。作り物のみならず、効果的な配色をも熟知する野呂さんだからこそまとめられたファンタジーな一台である。

HARLEY DAVIDSON PANHEAD 1965 DETAIL WORK

ヤマハ SR400のハンドル

FRONT WHEEL

フロントは23インチのクリンチャーリムでスプールハブ仕様。スポークも外装と同色のネイビーに塗られる。

ヤマハ SR400のフロント

GAS TANK

アルミ叩き出しのタンクに、スリットのさり気なアクセントが入る。ネイビーのカラーチョイスが良く似合う。

ヤマハ SR400のガスタンク

ENGINE

フィンド・ロッカーカバーを装着したエンジンにはS&S製ツースロートをセット。マグはモーリスのセミオート。

ヤマハ SR400のエンジン

REAR COWL

アルミ板から形成された有機的造形のリアカウル。中は空洞となっている。シートは埼玉県のSKUNKが担当。

ヤマハ SR400のマフラー

MUFFLER

マフラーはよく見るとテーパー型の懲りようである。スリットのエンドキャップは真鍮製でメッキ処理される。

ヤマハ SR400のリアビュー

CHAIN COVER

妥協の無い作りはチェーンカバーを見ても明らか。インパクトのあるMOON製タンクはフィルターの役目を果たす。

BUILDER’S VOICE

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